2012年10月31日水曜日

大学教員の公募(必須条件について)

大学教員の公募については、以前の複数の記事でも詳しく触れてきました。
最近では、便利なウェブサイトで公募情報を手軽に入手することができるわけですが、その際、応募条件の欄でよく見かける表現に「~であることが望ましい」というような表現があります。
今回はその点に注目。

例えば、「博士の学位を有していることが望ましい」や「大学ので教育経験を有していることが望ましい」などですね。
大学教員の採用などについて言及されているいくつかの書籍や記事でもすでに指摘されていることですが、この「望ましい」は、「必須である」と捉えるべきです。

院生やオーバードクターが溢れている現在、ブランド力ある大学にはもちろん、地方の小規模私大の公募にもたくさんの応募があります。(大学によっては応募書類が100通を超えることだって珍しくありません。)
このような状況では、「~であることが望ましい」をクリアできていない応募者たちは、その時点でまとめて除外されるということも多いのです。
ですから、応募者としては、「博士の学位を有していることが望ましい」と公募書類にあれば、「博士の学位を持っていなければならない」と考える必要がありますし、「大学ので教育経験を有していることが望ましい」とあれば、短大や専門学校ではなく、あくまで「大学ので教育経験を有していなければならない」と考えたほうが良いでしょう。