2012年9月14日金曜日

旧帝大とは

 大学の教職員や院生なら聞き慣れた言葉でしょうが、一般にはあまり馴染みのないことばに「キュウテイダイ」というものがあります。
 学外でもたまに質問されます。
 「キュウテイダイ」とは、「旧帝大」であり、「旧帝国大学」のことです。
 具体的には、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学のことで、「七帝大」と言われることもあります。
 帝国大学とは、戦前日本に存在した、東京帝国大学、京都帝国大学、東北帝国大学、九州帝国大学、北海道帝国大学、京城帝国大学、台北帝国大学、大阪帝国大学、名古屋帝国大学のことで、その後身である前述の大学が「旧帝国大学」=「旧帝大」と呼ばれているのです。
 大学の教員をしていると、ほとんどの場合、この「旧帝大」出身者の同僚がいるはずです。
 各分野の博士課程を有し、いわゆる伝統的な研究者養成を行なっているのが、この「旧帝大」なのです。
 もちろん、そうでない大学院の出身で大学教授になった人もいますし、そういう人が必ずしも能力的に「旧帝大」大学院出身者に劣るわけではありません。
 ただ、大学の世界にいると必ず何らかの縁があるのが、この「旧帝大」なのです。

 ではまた。